きみへ 伝えたいこと
文 つっきん

愛しい きみへ

きみは 
歩けますよ。
歩いてごらん。

テクテクテクテク
トットコトットコ
きざむ リズムは きみしだい。

なにを 見つけるかも きみしだい。

きみは 思うとおりに 歩けばいい。
道は いくらでも あるのだから。

いくらでもありすぎて 迷うかもしれないね。
きみは 少し 優しすぎるから。

何かにつかまりたければ つかまればいいのです。
さしのべてくれた手に ただ 感謝すればいいのです。
一緒に歩きたければ、ともに 歩けばいいのです。

ときに、転ぶでしょう。歩けるのだから、転ぶのです。
そこにはちゃんと知らなければならないことがあるのです。
「痛み」です。

涙を流すでしょう。
血を流すでしょう。

すべて きみが生きている 証です。
痛みが教えてくれるのです。
生きているということを。

ちょっと 手荒なやり方ですけどね。
身をもって 知らなければならないことですから。

忘れないで。

私は いつも きみを 見守っています。

こんなふうに。

きみが 転んだ場所に咲く 小さな花。
それが 私です。
きみが 転んだ場所で啼く 小さな鳥。
それが 私です。
きみが 転んだ場所で瞬く 小さな星。
それが 私です。
きみが 転んだ場所で吹く やわらかな風。
それも 私です。
きみが 転んだとき、そっと そばにいてくれる人。
それも 私・・・。

立ち上がればいいのです。きみの 足で。
そうすれば大地から 送り込まれるでしょう。
あらたなる 力強いエネルギーが。

それは きみの 流した 涙と血からあふれたもの。

歩けます。
さぁ、歩いてごらん。
ありとあらゆるものが祝福してくれます。

そう・・・
覚えていないだろうけど
きみが生まれてはじめて 一歩 歩いた日。
あの日
喜ばなかった人が、この世の中にいたでしょうか?

みんな ただ手放しに 喜んだのです。
この子は、自分で歩けるのだと。
だから 手放しに 喜んだのです。

きみが 歩ける ということを。

歩いてごらん。
道がそこにあるのだから。
見つけてごらん。
きみが 手にするべき 光輝く宝物を。

いつも 見守っていますよ。

からだにも 気配りを 忘れないようにね。
ときどき 泣きそうになっていますよ。ふふふ。
ま、だいじょうぶですけどね。




じゃ、また。 気が向いたら お便りします。


きみの心の中にいる私より。
©tukkin 2003.12


BGM*涙のしずく*

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