カエルのひろいもの
文 つっきん

秋。ちいさなカエルが道ばたで
みつけたものは なんでしょう。

あか色、き色、だいだい色が
ほんわりまじりあっていて
さわると ほんわり あったかい。
はてさて、それは なんでしょう。

カエルはね
「わぁ、太陽のかけらがおっこちている!」
と思ってね、

これを毛布にしたならば
春までぐっすり眠れるぞ、
と思ってね、

うれしそうに持って帰ってきましたよ。
そして
太陽のかけらにくるまれて
太陽のにおいをかぎながら
すやすやすやすや。
おやすみなさい・・・。

春になったら、びっくりするかな。
太陽のかけらは、枯れ果てて
レースのかけぶとんになっているでしょうから。

いいえ。
ちいさなカエルのことだから
花や鳥や風の歌声に わわっとからだの血がざわめいて
おなかがすいた!と 飛びだして
すっかり忘れているでしょう。

なんてすてきな ひろいもの。


*おしまい*


(C)つっきん2004.12.7


*そんな夕暮れに*NamiNe

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