地球防衛隊
文つっきん


 こんばんは。
わたしは つきです。
ゆうびんやをしています。

 あるひ、ちきゅうが、
「すまないけれど、 このてがみをたのむ・・・」
と、てがみをさしだしました。
とてもおおきな こんぺいとうをくれたので、
よろこんで ひきうけました。
あてさきは
「ちきゅーぼうえいたい」

「ごほっ、ごほっ」
「ちきゅうさん、ぐあいわるいの?」
「どうにも こうにも くるしくて。
かれらなら、なんとかしてくれるだろうから。」

「はい、こちら ちきゅーぼうえいたい!」
 ここは もりやましょうがっこうです。
「なに! ありが ふらふらしている?」
 たくと はなは こうすけからのれんらくをうけて 
なかにわの かだんへ ちょっこうです。
「こうすけ どういうこと?」
「ほら・・・」
 ふたりが こうすけの あしもとをみると
いっぴきのありが よろよろしてうごけないのを もういっぴきがしんぱいそうに みつめています。
「ありの どこが きんきゅうじたいなの!」
「なんでも たすけるのが ちきゅーぼうえいたいだぞ。」
はなが ぷりぷりいうと、たくがいいかえします。
「びょうきなのかな?」
「たいちょうに きいてみようぜ!」

 3にんがむかったのは、たいちょうしつ・・・いえ、こうちょうしつ。
 こうちょうせんせいは ほっほっ と3にんのはなしをきいてくれました。
「たいちょう、なにかいい ほうほう ない?」
「ほっほっ、きっと おなかがすいているのでは ないかな? なにもたべないと からだが やすもうとして うごけなくなる。 にんげんだって おなじこと。」
「よし! かとうせんせいに さとうもらってこよう!」
 かとうせんせいは
ちょうど きゅうとうしつで こーひーをいれていました。はなしをきくと
「かくざとう ひとつで まにあうわね。」
と、ひとつくれました。
 おおいそぎで なかにわへもどると ありをしんぱいして のこっていたこうすけが
「たいちょう なんだって?」
「おなか すいてんじゃないかって。かくざとうもらってきた。」
 かくざとうを くだいて ありのまえにおくと
しがみついて なめはじめました。
 しんぱいそうにしていた もういっぴきも さとうをなめはじめ、そのうち ありのすから ぞろぞろ なかまがあらわれて、さとうのかけらは あとかたもなくなくなりました。
「ありも くろうしているのね。」
 はなが しゅんとして いいました。
「めそめそすんなよ。にんむかんりょう!おれたちありのへいわも まもったんだぜ!」

 わたしは ちきゅうからあずかったてがみを こうちょうしつのまどべに とどけました。

 ほうかご、こうちょうせんせいは、かえろうとしていた3にんを よびとめました。
「ちきゅーぼうえいたい、きんきゅうじたいだ!」

「ちきゅーぼうえいたいのみなさま
 とつぜんの おてがみ おゆるしください。
わたしは いま たいへんな びょうきに かかっています。
わたしの からだに おおきな あなが あいてしまいました。そこから どんどん わるい ひかりがさしこんできて わたしの からだのちからを うばっています。
ちからだけではありません。
 わるいひかりは ちきゅうじょうのさまざまないろを すべて けしてしまうのです。
 もう かなりのいろが うしなわれてしまいました。
このままだと たいへんなことになってしまいます。
 どうか ちからを かしてください。
               ちきゅうより」
「ちきゅうからのてがみ!?」
 3にんは どうじに さけびました。
「たいへんだよ!」
「たいちょう、どういうことなの?」
 そのとき、 ふぁっくすから 
ジジッ、ジジッ と かみがでてきました。
「うちゅうきょくのひとに おくってもらったんだ」
 こうちょうせんせいは、ふぁっくすをみせました。
それは、ちきゅうのしゃしんでした。
なんきょくに くろいあなが たしかにあります。
うちゅうきょくのひとからも、
たしかに ちきゅうのいろがうしなわれてきていると
めっせーじがありました。
「ちきゅうは、きみたちに、たすけをもとめてきたんだ。
なんとかやってみようじゃないか。」
「なにかで あなを ふさいでしまわないと…」
こうすけが ポツリと いいました。
「かみひこうき!」
はなが いいました。
「おおきなかみひこうきをとばすのよ。あなにめがけて。」
「たいちょう、どう おもう?」
「ホッホッ、なにごも やってみなければ。」
「よし!やってみようぜ。」
 たくのひとことに、みんなうなずきました。
「おおきい、おおきいってどのくらいのかみ?」
「ぐらんどくらいだよね。」
「みんなにも、こえかけてさ、えもかこうぜ。ちきゅうのえがいいかな。きれいないろをつかって。」
「いつ する?」
 3にんは、ニヤニヤしてこうちょうせんせいをみました。
「おっほん、しかたありません。あした いちにちつかうようにしますか…」

 こうちょうせんせいは、やくそくをまもってくれました。
つぎのひの ぜんこうちょうれいで、このけいかくがはっぴょうされ、さっそくとりかかることになりました。
かみは、きのうのうちに 
かとうせんせいとかいにいって、ぐらんどのすみに、まいてあります。
えのぐは、がっこうのぶんと、みんなのぶんをかしてもらうことにしました。
 かみをひろげるのも おおしごと。
ちゅうしんには、おおきなまるがひとつ。
「これが、ぼくたちのちきゅうだ!ぼくたちでつくるんだよ!じゃあ、はじめるぞ!」
たくが、ここに せんげんしました。

 いちねんせいは、てやあしに えのぐをつけて、
ぺたぺたうごきまわっています。
まるで いろとりどりの ほしたち。
 おおきいがくねんのこは、そうだんしあったり、
ひゃっかじてんをみたりしながら、ちきゅうにいろをつけています。
 それだけじゃ ありません。もりをかいているこ、きりんをかいているこ、はなばたけをかいているこ、ともだちをかいているこ、ゆうやけぐもをかいているこ…

 それはすばらしく、たのしいちきゅうになりました!

 こうちょうせんせいが、ちょうれいだいのうえから 
しじをだして、ひこうきおりが はじまりました。
つなひきのように、たいへんなさぎょうでした!

「たいちょう! ほうがくは あってる?」
「だいじょうぶ。さ、なんきょくの あなにむかって とばすぞ! せーの!」

 きょだいな かみひこうきは ぐんぐん そらたかくとびました。なんきょくのあなをめがけて、ぐんぐん、ぐんぐん。
 わたしは ずっとみていました。
すばらしくわくわくする こうけいでした!
かみひこうきが
 あたまから あなに ずずんっとつきささった しゅんかんといったら!
ゆかいで、ちょっぴりなける きぶんでした!

 うちゅうのかぜが、ちきゅうをつつみこんだとき、
かみひこうきの おしりが ぶるんとゆれて、
こどもたちがかいた えの いろが とけだしました。
そして、みごとにちきゅうを ぬりかえたのです。

 ちじょうでは、
ちきゅーぼうえいたいの3にんが、
まだ、そらをみあげています。
「あ、えのぐのにおい!」
 たく、はな、こうすけは、はなをくんくんさせました。
 とつぜん さぁーっと ふいてきたかぜは、たしかに えのぐのにおいがしました。
「とりあえず、かたずけてしまおうよ。」
 こうすけが、いいました。
 てつだってくれたこどもたちに おれいをいったり、
えのぐのかたづけをしたり、あっというまにゆうぐれになっていました。
「ちきゅーぼうえいたいのしょくん、ごくろうだったね。」
 こうちょうせんせいが いってくれました。
「きっと、うまくいっているとしんじよう。」
「ねえ、みて!」
 とつぜんの はなの おおごえに、みんなそらをみあげました。

「あ り が と う!」

 そらに おおきく もじが うかんでいました。
それは、いちねんせいのこどもたちの、かわいいてがたで かいてありました。

「やったぁ、だいせいこう!」

 わたしも、ちきゅうも だいまんぞくでした。
だって、ほんとうに、ちきゅうは とてもあかるくうまれかわったのですから!
「ちきゅうさん、ぐあいはいかが?」
「ありがとう。おかげで、すがすがしいきぶんだよ。
かみひこうきとは おどろいたけどね。」

                おしまい
      

©tukkin 1999
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