なつのたいやき
文 つっきん

 ふうちゃんが、たいやきをたべようとすると、
「まって、まって」
と、たいやきが ふうちゃんにいいました。
「えー、どうして? はやくたべたいよう」
と、ふうちゃんがいうと、
「にわの ひまわりのしたに うえてちょうだい」
と、たいやきが こたえます。
「どうして、ひまわりのしたなの?」
「ちょうどいい ひかげがあるから。
あんまりあついと、 めが でないもの」
「ふうん」
ふうちゃんは、
たいやきがふえたらいいな とおもって、
いわれたとおりに することにしました。

 おおきな ひまわりのしたに、ちいさなあなをほって
たいやきを おきました。
つちをかけようとすると、
「つめたいおみずを わすれないでね」
と、たいやきがいいました。
 ふうちゃんは、たいやきに つちをかけて、
つめたいおみずをあげて、
「はやく めが でないかなぁ」
「はやく たいやきたべたいなぁ」
と、じいーっとみていると、
・・・・・・ポコッ、パンパン!

「やった! めが でた。ふたばだよ!」
 ところが、ふたばがどんどんよこにのびて、
ブルンブルン かいてんしはじめました。
「あぶない、あぶない、どうなってるの?」
 もうすこし はなれてみていると、
じめんが モコモコゆれて、ドッテーン、
ふうちゃん、しりもちついちゃった。
 あらわれたのは、たいやきがたのヘリコプター。
「まもなく りりくします。おのりのかたは
いそいでください。」
と、たいやきがおの パーサーがいうので、
「のります、のります」
 ふうちゃんをのせた たいやきコプター
「モコモコ、ゴー」

 したをみると、
ひまわりが ぽかーんと こっちをみていて、
ふうちゃんは なんだか たのしくなりました。
たいやきコプターのなかは、
あんこの あまーい においがしてね、
いすは あんこいろで フーカフカ
 たいやきコプター、そらのたび。
 あまーい、あまーい、そらのたび。
「あ、ゆうやけぐも!そろそろ おうちへかえらなくちゃ」
「りょうかい!」
 あっというまに ふうちゃんのおうち。
「またのせてね。バイバーイ!」
 ふうちゃんのほうを みている ひまわりに、
「ただいま。おもしろかったよ。」
 ふうちゃんは、とってもいいきぶんでした。   

©tukkin 1998

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